磯顧事記四拾四頁
 















(09'04/26辺戸岬東)




このところ、土日が大荒れ・・・というパターンが定着しており、今週もまた、土曜から天候悪化。
前線通過で北風、波高3mへ。
「それでも、北〜北西の風ならば、辺戸岬のエントリー口は奇跡的に・・・」
という、あまりに甘すぎる期待を胸に車を北へ走らせた。
今週は大潮だ。

浦添から見下ろす海は大荒れ。
「これは・・・辺戸ならなおさら・・・
いや、北西の風だった場合、「象の鼻」あたりで奇跡的に・・・

名護湾ですら、怒涛の白波が打ち寄せていて、沖も全体に白波立っている。
「・・・・」
いつもは穏やかな羽地内海は打ち寄せる波のみならず、土砂色に染まってしまっていた。
辺戸岬到着。
大潮ではあるが、これから下げ潮。
まぁ、エグジットは「象の鼻」からするにして・・・。
見下ろした海は、まるで台風直後のような怒涛の三角波が沖から延々と打ち寄せていたのであった。

辺戸岬は諦め、延々とヤンバルの道を走る。
久しぶりに奥へ。
東海岸ならもしかして・・・
奥の駐車帯に車を停め、軽く磯乞食。

久しぶりに奥でのダイビングをば・・・等と思って来てみたのであったが、こちらも怒涛の波。
今日は風裏だろうと容赦ないのだ。

浜を一歩きして車へ戻る。な〜んの収穫もなし。
こうなれば、新しいポイントを東海岸で見つけるか、だが・・・。

ここ最近はどんな荒れた日でもなんとかダイビングできていたので、しばらくご無沙汰であった磯乞食なぞ。
いつもは辺戸側から回る宇佐浜東を奥側から。
延々と続く岩場を伝い歩く。
岬を回って砂浜が見えるかと思いきや、もう一つ岬を越えねばならなかった。

はっきり覚えている道なら覚悟は出来ているが、反対側からは数回しか来ていないので、この岬一つ分にがっかりさせられる。
辺戸岬まで分厚い白波の壁が続き、とてつもない波が打ち寄せている。
辺戸岬もいつも潜っている海中の根あたりで波が出来、岬先端の高さと同じくらいの波しぶきが飛び散っていた。



東海岸ですらこの荒れよう






ようやく浜に到着。

延々と打ち上げが続き、ワクワクさせられる。
が、渡嘉敷と比べ、ここら辺の打ち上げはたいした事がないのだ。

時折、アサガオガイやヒメルリガイが打ちあがっているが、腐るほど持っているので、いまさら拾う気にもならない。脆いし。
結局、延々と歩き回ったものの、な〜んの収穫もなし。
がっかりして帰路についた。



コントラストが美しい
浜に生えている、まるで網のような草のオレンジが美しい。



最大干潮となり、この時期の大潮はかなり引くので、怒涛の波があるとはいえ、奥側の礁原は次第に姿を現してきた。
何の収穫もなく、岩場を飛び跳ねて戻るのも嫌気がさしていたので、丁度良いとばかりに礁原へ降りたつ。
手前はまるで川のようになっており、 転げないように気をつけながら、浮上した礁原へ渡った。
普段は面倒でしないのだが、一つずつ、岩をひっくり返しては戻していく。
ありきたりのキイロダカラやハナビラダカラばかりでがっかりであったが、ようやくクロシオダカラの生貝を発見。
そして、沢山持ってはいるが、採集は初となるツマムラサキメダカラの生を発見した。
しばらくそれらを持って歩いていたのだが、そういえば、この美しい赤い外套膜を写真に写しておくべきだったなぁ。
と、程よい水溜りにそれらを浸した。
しばし待ってみたが、当然ながら一気に身を出すはずもなく、待っている時間が勿体無い事この上ない。
ならば、周囲を散策してしまおう、とばかりに目印になろう岩を確認、そこから沖へ歩いて行った。
沖へ近づくと、怒涛の白波が襲いかかってくる。
ここまで来ないと判っていても、怒涛の波は恐ろしいもの

今回の大潮は日中、マイナスになる程引いており、中潮の今日でさえ+3cmの潮位であるので、かなり沖の方まで干上がるのだ。
これが穏やかな日であれば、深く碧く切り込んだクレバスに思いをはせるのであろうが、今日は沖で渦巻いた波が集約されて、怒涛の波となってクレバスを沸きあがり、ちょい怖い。
ぐるりと回ってみたが、たいした拾い物もなく、ガッカリ。
クレバス向こうは更に干上がっており、そろそろ潮が満ちてくるので渡ってしまおうかと思ったが、このクレバスはココの礁池のメイン水路になっているようで、水深が意外に深く、腰あたりまでありそう。
今はジャージの裾をめくっているだけで、しかもポケットに陸上用のカメラもあるので諦めて戻る事とした。
戻る最中も、岩をひっくりかえしまくったが、出てくるのはキイロやハナビラばかり・・・。
「ま、こんなもんかな・・・」
と、そろそろ、先程の宝貝達が外套膜を広げて俺の撮影を待っていてくれる頃・・・

ふと、足元の水たまりを見ると、発見!
サソリ貝?
いや、これは恐らく、サソリガイ風のクモガイに違いない。
時々、思いっきりサソリガイか?と思わすようなクモガイがいて、ガッカリさせられる事が多々あったのだ。
「玄人の目は騙せないのさ、悪いなクソ海神様!!」
と、一応、拾い上げてみた。
う〜む・・・
やっぱ、サソリガイに間違いない。
これまで、部瀬名岬で破片を1個。
瀬底で生を1個。
パラオでヤドカリ入りのを1個の3個しか見つけていない。
それをこんな礁原で拾おうとは!!
ありがとう!海神様!!(おいおい・・・)

気を良くして、そろそろ・・・あれ?
確かこの辺りだったが・・・
目印の岩は・・・
あれか?これか?それともアッチか?
何か漂着したペットボトル1個、いや、ポケットのレシート1枚でも置いておけば簡単に見つけられただろうに・・・
この狭い礁原を1週しただけで、何処に置いたものかわからなくなってきた。
しばしそれらしき場所を探すも、何度も同じところに戻ってしまう。
そうこうしている内に、潮が段々と満ちてきて諦めて戻る事とした。
生というだけで、艶々FDは何個も持っているし。
少し艶がないが、それでもサソリガイも見つけたし・・・

久しぶりの磯乞食ではあったが、ムゲでなくて来た甲斐があったというもんだ。













今回の磯乞食収穫
徘徊範囲辺戸岬東 
発見物クロシオダカラ ツマムラサキメダカラ
収穫サソリガイ(並)










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