磯顧事記四拾頁記念
我、彷徨う。ゆえに我有り・薩南年末年始孤軍奮闘記
 











(06'12/31 鹿児島県・頴娃大川)




本当なら、前日は浦添でゆっくりして、余裕で空港へ向かう予定だったのだが・・・。

12月30日は職場へ顔を出したが為につかまり、結局、18時近くまで休日返上で無給出勤。
あわよくば今年の納めダイビングなど・・・なんてとんでもなかった。

翌朝、恐る恐る職場へ赴き、すべき事をチャチャッとやって、誰にも遭わないように脱出!
そのまま高速を飛ばして浦添へ。

1時間の余裕で那覇空港に到着。
これから鹿児島へ向かうのだ。

「この年越しで割引運賃もない時期に実家へ戻るならまだしも・・・」
と言われる方もおられよう。
だから行くのだ。この割引のない時期・・・
しかしっ!あちきはANAの株主であり、「株主特別優待券」という最終兵器があるのだ。これは期限付きであり、配当がないので、使わないと損!では使ってしまおう・・・
だが、正規割引だと、超割にはかなわない。そこで、割引のないこの時期に使うのが一番と考えたのだった。

それに北風で波高3〜4mが続いて、沖縄は天候が悪いし・・・。

最近、風邪もひいたし、軽度潜函病の関節痛もあるし、「あるある大辞典」でも「硫黄温泉はダイエットにいい」って霧島べた褒めされてたし(これは旅を決めた後に放送があったのだが)、ここはいっちょ温泉でも・・・。

とあいなったのであった。
片道25000円が半額、往復で25000円也。予約は入れていて、窓側はゲット済み。北風なので、進行方向右側がよろしい。

優待券は優待冊子(空港内売店割引、ANAホテル割引等が綴られている)にはさんでちゃんと持って来ている。カメラも充電済ませて持って来ている。磯乞食時の携帯ラジオもOK!。レンタカーだから免許証もOK。いつも忘れ物が多い、この俺、完璧!!

昨日のどたばたで印刷すれど、宛名を書いていなかった年賀はがきに宛名書き。
これも想定していたので、持参のボールペンを。いつもハプニングの俺らしからぬ。バッグからボールペンを取り出し、宛名書き。沖縄在住のおエライさん方に。住所も全てメモっている。完璧っ!!

・・・あれ?書けない・・・。メモに書きなぐっても書けない・・・。バラしてみると見事にインク切れ。黒が駄目なら青が・・・・ない。これは青ではなく、ペンシル仕様であった。しゃあない、こんな事は些細な事さ。
と、鉛筆書きして投函。

本土の女子達には旅先から出そう。あとで話が盛り上がる。


こんな「全世界善人選手権」を行えば、おそらくはノミネートされるであろう俺に対する執拗な安全保安検査に
「まぁ、ええがなぁ〜」
と鶴瓶ばりに堪えて待合室へ。
「さてさて、飛行機に乗り込む前に・・・」
携帯の電源を切っておこう・・・・あれ?
さっき、浦添でtelしたから、あるはず・・・あれえ?
ほとんど皆が乗り込んでしまい、慌てて荷物をひっくりかえすも見つからず。が〜〜〜〜〜〜〜〜ん。恐らく浦添のアパートのソファーの上だ・・・
(当たりっ!帰宅後談)
とゆ〜事は、露天が開いているか尋ねたり、宛名書きするつもりだった年賀状は・・・。

愕然と機に乗り込む。と、俺の席に馬鹿ップルが平然と座っているではないかっ!!こんなに混んでいるのに、窓側が開いているわけねぇだろっ!!
どけさせたが、スミマセンの一言もなく・・・。まぁ、ええがな。(こんな失礼な奴らは別れてしまえっ!!)

さてさて、わたしは株主であり、こうして優待も受けている。はたして、どんなサービスが待ち受けているのだろう。綺麗なすっちゃんが色々とサービスをしてくれるのだろうか?それともドリンクサービスが俺だけ特別なのだろうか・・・・


ああ、あれが悪石島か。と、ゆ〜事はあの高い山があるのは屋久島だな・・・。
隣の男はこんなに狭いのに股を広げるから、時々、膝にコンコンする!ああ、うざい!!
お飲み物?はん!皆様と同じりんごジュースでいっ!!単に運賃が安いだけさっ!!

鹿児島到着。普段は右窓側に開門岳、桜島を見ながら着陸なのだが、今日は大隈寄りを飛んで見られず。

到着してトヨタレンタリースへ。トヨタの株主だから株主優待が・・・というのはま〜〜〜〜〜〜〜〜ったくなく、単に年末で他のレンタカーの軽が無かったから。
新型のVitz。
普段が狭いコペンに乗っているので、座るとまるで大型車のような室内空間であった。 久しぶりのATなので、ついつい、クラッチを踏もうとしたり、シフトしようとしたりする。
早速、本土名物、静電気攻撃が俺を容赦なく襲う。うう、いやだなぁ・・・。


高速を一気に飛ばし、指宿へ。
ここ数日の寒波で雪が降ったのだろう、路肩の日陰には残雪があった。
雪だ雪〜♪(すっかりウチナンチュ化してしまっている)
途中、鹿児島及び桜島を見下ろす展望台へ。
3年前、浜松へ向かう時に来て以来だ。
あの時は桜が咲いていたが、今は枯れ木のみ。
天気も上々で、桜島も美しい。

しばしスカイラインをかっ飛んで池田湖へ到着。




開門岳

大うなぎの産地なので、うなぎを食べたいと思ったが、事前に調べたのは鹿児島ラーメンだけなので・・・。
ええい、ダイエットぢゃ!・・・てなもんで、目指すは山川ヘルシーランド。
名前は悪いが、露天は錦江湾口から開門岳を見下ろし、温泉も硫黄交じりの塩水泉で、500円と安く、非常によろしいのだ。
近くに砂むし温泉もあり、掘削ポンプから湯気もたっており、硫黄臭くてよろしい。
さすが年末、こんな日中でも混んでいる。
とはいっても、いつぞの白骨温泉のようなイモの洗い場ほどではなく、やかましいガキどもがウザかった以外はゆったりとくつろげた。 開門岳が接線上であるので、写真上には見栄えが悪いが、俺の目線では十分。

上空に俺の大好きな筋雲が流れ、穏やかな錦江湾は波音もなく・・・。目の前にはツワブキの黄色い花が咲き、ススキの穂が揺れていた。

10分浸かっては5分出て涼み・・・を繰り返して約1時間入湯。




山川温泉にて
やっぱ、温泉、特に露天はいいやね


体がぽかぽかとなったので、さ〜て、これから磯乞食。
本当は、磯乞食で冷えた体を温めて・・・というのが理想だが、大晦日なので、早く閉まる可能性があり、(実際、18時で終了であった)、かつ、旅行者が多いので、絶対、混雑すると思った・・・し、携帯ないので、TELで確かめられないのだ。公衆電話に降りるのも面倒だし。

開門岳界隈は後として、まずは、頴娃塩屋へ。
いつもの俺のとっておきの打ち上げポイントへ。
(後に発覚。ここは頴娃塩屋ではなく、頴娃大川であった。)
いつもの場所に車を停める。
潮は干いており、幾筋も漂着線があるので、小さな浜とはいえ、探す範囲が膨大であった。
しばし探していると、なんか気配を感じたので、ふと見上げてみると、警邏中のパトカーがコチラを伺っていた。ええい、「全日本善人・・・」・・・ってしつこいか。
拾ったたいした事のない貝殻をかざして、貝殻を拾っているんですよアピールをすると、パトカー(クラウン!)はこんな狭い海沿いの道を通過していった。

やはり北風メインのこの時期、深めの海から打ち上げられるウサギさん達は少ないのだろう。あるウサギはマメウサギばかりで、やたらと軽いので打ち上げられるムラサキイガイの中、サメ、シボリ、チャ、メ等が見つかるだけであった。

あっという間に2時間過ぎ、夕暮れが近づいていた。
予定ではもう一つの浜、開門周辺の浜を乞食るはずだったのだが、日中、温泉に浸かったのが響いた。
夕陽、夕焼けが非常に美しく、これで露天にいたら最高だったろうに・・・と思ったのだった。





薩摩の夕暮れ
気象条件で起こる「浮島現象を確認。寒い時、海水温との差で陽炎が起こり生じるらしい。


それでは、ここ一点に賭けようと、薄暗い中、眼を凝らした。
そして、波打ち際で、1個発見!ホソテンロクだ!無難な白地に赤点だが、波打ち際だけあって新鮮艶々である。

そしてツマニケボリ発見!!
よくもこんな小さいのに発見できたよ!と、自分を褒めてやりたいくらい小さい。恐らく過去最小、5mm程度か?
これも艶々で、ピンクというより紫に近いほど、色濃かった。
いずれ色褪せてくるんだろうなぁ。

これを最後に、後は続かず、月も出て誰そ彼状態となってしまった。
約2時間半の探索で、2個のお宝・・・う〜む・・・。
明日はどうしよう〜。
すっかり暗くなった錦江湾を右手に鹿児島へ。
年末だし、レンタカーだし、ゆるりと行こうではないか・・・と思っていたはずなのに、 産業道路をかっとんでいる俺がいた。
8時過ぎ、大晦日ゆえに店は大方閉まっていて、天文館街も人はまばらである。
ネットで調べた、「豚トロ」、「三金太」は閉まっていた。「鷹」は見つけられず。
もう飽きたので行くつもりがなかった「こむらさき」も閉まっていた。
と、「和田屋本店」が開いていたので、そこへ入る。
ネットでは絶賛、いつも、醤油で味比べしている俺、醤油を頼もうとしていると、
「お客さん、初めてだね。ウチは味噌がお勧めだから、味噌にしてよ。」
と、おばあの逆注文。
ま、お勧めならしゃあない、と味噌を頼む。
付近に座っていた人は絶賛していたが、俺は、まぁ、こんなもんだろ・・・ってな感じだった。
しかし、鹿児島ラーメンって、コレってゆ〜特色がないよな。
共通しているのは、漬物がついてくる、1杯が高い、ってな事か。
黒豚が・・・ってゆ〜が、最近は全国区だしな、黒豚チャーシュー。

昼も喰っていなかったので、もう1件、同じく開いていた「くろいわ」でもう1杯と思ったが、9時。店じまいの様子であった。
しばし、その他の開いている面白そうな店を探したが、軒並み閉まっており、諦めて鹿児島を後にした。
懐かしい界隈を車で廻った後、北へ。
何年前だったか、レンタカーでたまたま見つけたテスタロッサを追いかけた道をカッとんだ。が、隼人で左折し忘れて、国分まで行ってしまった。
霧島へ向かう山の中・・・・NHKの「ゆく年、くる年」のラジオ放送を聴きながら、除夜の鐘とともに年越し。

昨年はろくな事がなかったなぁ。ま、ダイビングはよく出来た〜。
今年もろくな事はなさそだなぁ。ま、ダイビングはよく出来そうだ〜。

あちこちで蒸気のあがる霧島温泉街に到着。年末年始のホテルというものは高値であり、それでもホテルの駐車場は車で溢れていた。
へん、このお金に眼がくらんだ守銭奴達め。株の値上がり下がりに一気一憂している俺が言える台詞か?とは思うが、とにかく乞食のおいらは車中泊だ。
スーツケースには沖縄で愛用のタオルケットが入っている〜。
時折、襲う睡魔と闘いながら、ようやく某山中の林道脇へ。生憎、同様の目的で来ていると思われる車が1台停まっていた。
ええい、明日は俺が一番乗りぢゃぁっ!!
磯乞食時には使い忘れた携帯ラジオを取り出した。このままエンジンかけっぱなしで寝て、万が一、バッテリーがあがったら最悪だから。
ラジオは
「プゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
と間抜けな音を出し、チューニングしてくれない・・・。
げっ!・・・これってもしかして、渡嘉敷の磯乞食時に水没したヤツ・・・
う〜む・・・

月明かりも出ているので、月夜の中の温泉も如何なものか?と誘惑されたが、万が一、何かあったら大変なので、止めた。ねみ〜し。zzzzzz・・・・






微々たる・・・
鹿児島のサメ、シボリって色が濃い。でも、いずれは色褪せるんだろうね。 
このツマニくりそつの貝。ウサギにあらず。巻貝の幼貝である。こいつらに薄暗い中、騙し続けられた・・・

今回の磯乞食収穫
徘徊範囲鹿児島県・頴娃大川
発見物なし
収穫シボリ、サメ、チャ・マメウサギ等多数・ツマニケボリ(美)・ホソテンロクケボリ(美) 










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