磯顧時記四拾頁記念
我、彷徨う。ゆえに我有り・薩南年末年始孤軍奮闘記・続編
 











(06'12/31 鹿児島県・頴娃塩屋)




なんらかの警告音で目が覚めた・・・。

エンジン、ヒーターかけっぱなしで寝ていたので寒くはなかったのだが、いきなりの音で飛び起きた。
ラジオではなんかど〜でもいいような事を話していて、やたらめでたい、めでたい。

へん!何がめでてえもんかっ!!単に一夜が明けるだけぢゃねぇか。たまたま人間が勝手に決めた暦が変わるだけでいっ!!・・・・ってこんな事言ってるから女どもに逃げられちゃうんだろうな。
結局、何の音かはわからず、とりあえず、エンジンを止めてヒーターも消した。まだ4時だ。
いつのまにか後ろに停まっていた車はいなくなっていた。やった、今朝は俺一人ぢゃっ!!

持参のタオルケットにくるまっていたものの、寒さが凍みて目が覚めた。
既に夜は明けている。

早速、温泉へ浸かりに行く準備をしたが、血液さらさらにしてから動いた方がよろしいので、100%ストレート・ポンジュースを飲んだ。沖縄では売っていないが、広島出身としては懐かしい。これって、国産みかんジュースだから、独特なおいしさなんだよね。

バスタオルを肩にかけ、卵パック、ジュース、(夜でないので、ビールが飲めないのが悔しい)、カメラ、三脚を持って山道をずっつら〜ずっつら〜と歩く。
やれやれ、年始に男独り、山の中・・・か。
と、年始早々、気持ちがブルーになった。



温泉へ続く道

木々の間から川沿いに白煙が立ち上がり、硫黄の臭いがかぐわかしい。
カメラの3脚はアルミ製なので、持つ手がかじかむ。おそらく外気は一桁なんだろうなぁ。

1キロの道のりを踏破、「危険!立ち入り禁止!」の看板を無視(良い子の皆さんは真似をしないようにしませう)し、
「しゃらくせいっ!どうせ、いずれは町立の温泉施設をこさえようって魂胆だろう!」
とはき棄てた。



川沿いへ。過去にも寒い時期に来た事はあるが、今日が一番の寒さだもしかして・・・。 服を脱いで川へ・・・。
ち・・・ちべたい・・・。
いつもは川全体が温かく、熱くて浸かれない場所が多い時もあったくらいなのに・・・。
桜島も噴煙があがってないし、火山活動が停滞してるのか・・・
昨日は「指宿スカイライン」沿いに残雪を見たし、雪解けの冷たい水が・・・

しかし、入られない事はないだろう・・・と温かい場所を探す。

恒例のオキニの場所へ。
「よし!温かい!」
が・・・冷たさに慣れた足が温かく感じたのであり、全身をつけると、ぬるい・・・
しかも、目の前に
「ウワァ〜ン」
と、蚊煙が立ち上がった。
「な、なんぢゃ、こりゃぁあああ!」
と、松田勇作化し(よく勇作化している・・・)お湯を掛けまくった。
どうやら、温かい岩で群れをなして暖をとっていたようで、あちこちに無数に見られた。
ぞわぞわ〜っ!!
蚊にだけは好かれる俺だったが、きゃつらは蚊に似ているが、蚊ではなさそうだったので、わんわんと飛び回ったあと、どこぞに風に吹かれて流されていったのだった。

温くても、そこはそれ、純温泉、贅沢三昧のかけ流し、あっというまに体が温まるのだった。
渡る風が冷たくも心地よく、
年始早々、こんな贅沢極まる温泉へ浸かっているなんて、ああ、ありがたや〜ありがたや〜。

そこはそれ、無類の露天温泉好きであるが、カラスの行水で有名な俺、卵パック片手にひょいひょいと噴煙立ち込める中へ。
「ボコボコボコボコ・・・・」
と岩の間で湧く熱湯に卵パックを放り込んだ。
予想外に、パックはほぼ全体が黒い泥に浸かってしまい、はたして後で拾えるの?

体が一気に冷えたので、再び湯に浸かった。
ああ〜極楽ぢゃぁ〜・・・。
約15分、湯に浸かって卵の元へ。
「あたしの可愛い卵ちゃんは、元気にしているかしら?」

卵パックは変形し、卵の殻には温泉泥が浸み込んで、いかにもおいしそうであった。
木切れを使って、浅瀬に引き上げ、手でつまむ。
「う〜む・・・この、パックの熱さは・・・半熟は・・・・」
温泉に戻り、温泉に浸かりながら卵を剥く。
ヒビからしみた硫黄臭い泥色がこれまた旨そうな卵がコンニチワ。
一口、食べると、たかが卵、されど卵でおいしい事!
予想どおり、完熟であったが・・・。

(4個まではペロリとたいらげたが、さすがに後2個はきつかった。)



自分で源泉で茹でた温泉卵・最高!

場所を変えてみようと、周囲を探索。川中央は岩が硫黄の白で覆われ、まさに温泉的なのだが、そこが一番冷たいのが残念である。
対岸にも白煙が吹き上げ、時折、大きな音で吹き出ているので、この方面も絶対にいい場所があるとふんだのだ。
すると、大きな岩の横の深みが、先程より温かく、丁度40度くらいの適温であった。
が、例の白く美しい温泉川からの冷水と、湯元から流れ出る温水が、時折、勢力が変わるので、熱かったり、冷たくなったりするのが難点だった。
しかも、ここは、尻を底へつけると、ところどころで湯が沸いてきているので、痛いのだった。
平らな石を持ってきて、底へ沈め、私のマシュマロ・ヒップちゃんを守るのだった。




ここが最高!ただし、熱泉のお尻攻撃には閉口
後ろの見える白い硫黄が付着した場所、さも温かそうだが、ほんとはチベタイ



約3時間、浸かったり、出たりを繰り返し、あっというまの10時。
さすがに18時の飛行機で帰らねばならないので、車へ戻る事とした。
服を着替えた後、源泉を見に行ってみる。
後半浸かった場所からわずか20mくらいのところで、白煙が立ち込めていて岩場の中に湯井があった。ぼこぼこと沸き立つ温水。岩には湯花がこびりついている。
「以外に以外、ここが最適の温度だったりして〜」
と、指先をつけた・・・・・あぢぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!





源泉
沸き立つ温泉と湯の花。




「さてさて、これからどうするべ?」
吹き上げ浜を踏破?・・・・最初は考えていたが・・・。
宮崎界隈へ足を伸ばす?・・・・途中で神社・神宮が多いからなぁ〜。時間的にも厳しそう・・・

スカイラインを再び・・・同じ道は疲れる・・・眠い。

池田湖を過ぎ、菜の花畑の道をかっとんで、開門の町へ・・・で・でられん。
既に3回、信号が変わっているのに動かん・・・。
どうやら、お宮の正月参りが大盛況のようであった。う〜む・・・。

なんとかかんとか抜け出して、まずは開門岳周囲を探索。何もなし。南風でないから、打ち上げはあっても、藁とか単なるゴミとか・・・。
すぐに場所を変え、いつもの浜へ・・・・
親子連れの凧揚げ会場と化していた・・・・う〜む・・・
既に12時。

車を飛ばして頴娃塩屋へ。途中、頴娃大川と塩屋の間を探索し、新たな浜を発見!
貝殻の打ち上げは多かったが・・・期待のウサギ系はマメウサギのみだった。
雨にも降られ、コンディション最悪。
やたらと、大きなトンビが岩場でゆくっており、まるで俺が倒れようものなら食べようと待機しているようで、不気味だった。
最初は遠めに釣り人が岩に座っているのかと思ったくらいだった。

頴娃塩屋へ到着。
コペンではないので、気にせず、浜下の岩場まで車を乗り入れた。

昨日と違って氷雨が俺を襲う。
せっかく温泉で温まったのに、それ以上の寒さに凍えながら、以前、ウサギ系のうち上がっていた箇所を優先的に探索。

約1時間探したが、小雨は一向にやまず、唯一見つけたのはホソテンロクのボロと、コダマウサギのボロ1個づつ。

最終的に潮が打ち寄せる岩場周囲の貝溜まり真で足を延ばしたが・・・・

あったのは、これまたボロのセロガタケボリ?であった。

やはり、頴娃大川のあの場所が一番・・・と思いつつ、車に乗り込んだ。

枕崎へ。さすがにお腹が減った。
旨いかつおのたたきでも・・・と思ったが、元旦だしなぁ〜。でも、元旦だからこそ、観光産業は・・・

枕崎を後にした。
土産ものブースは開いていたが、軒並み食堂は閉まっていた・・・。

枕崎から喜入の北へショートカットしたわけだが、国道へ出るのに込む事!!
まだ4時半で中途半端な時間だが、これから霧島の温泉へ浸かるのも時間がなく・・・
とゆ〜事で、下道を使っての北上であった。

鹿児島を予想外に渋滞せずに北上でき、隼人入り口で元旦なのに営業していた「鹿児島ラーメン」を銘うつ店へ。
単なる醤油ラーメン。チャーシューもふつう。

5時45分、予想外に早く空港へ到着。15分では何も出来ないので、諦めてレンタカーを返却。
空港で、ANAshopにて、黒麹芋焼酎、かるかん、山川漬を購入。優待クーポンで10%引き!! 少しいい気分で飛行機に乗り込んだ。

雨の鹿児島を離陸。
あとは沖縄上空で美しい夜景を見ながら・・・

沖縄本島は冬場の稀な南風・・・夜景は反対側の窓側だった・・・・。
数日後・・・優待チケットに挟んでいたはずの、残り2枚の特別優待券・・・・落としてしまっていた・・・あ〜あ・・・。

体に染みた温泉の匂いを・・・ただ哀しく懐かしむ2007年・・・。今年も駄目駄目?





微々たる・・・
鹿児島のサメ、シボリって色が濃い。でも、いずれは色褪せるんだろうね。 
やはり、南風ばんばんの夏場じゃないと、ウサギさんの新鮮な打ち上げはなさそう・・・

今回の磯乞食収穫
徘徊範囲鹿児島県・頴娃大川〜塩屋
発見物なし
収穫シボリ、サメ、マメウサギ等多数・コダマウサギ(劣)・ホソテンロクケボリ(劣)セロガタケボリ(劣) 










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