(06'12/6:古宇利島 特別付録其の参
深夜のお忍び行脚;


昨夜は夜勤で海へ行けなかった。
「ウィークデーやから当然ぢゃろう?」
と、と思われるのは、「仕事命」人間でなくても思われる、世間一般常識人はそう思われよう。

外は曇りがちながらも満月が輝く・・・・
そう、冬の大潮、真っ只中なのだ。ちなみに今夜はマイナス15cm。
南東の風。これは行くっきゃないでしょう〜。

仕事を終えてしばしくつろいでいると、非常に眠くなってきたが、ここで眠ってしまうと・・・・とがんばる(夜勤明けなのに・・・)。
しばらく溜まっていたDVDハードディスクの整理、ちょっとした部屋のおかたづけで時間を過ごした。

12時、名護の別荘?を発進。

軽快に北へ。
この時間帯は警察が徘徊し始めている可能性あり、極力スピードを落として走った。

羽地内海を左手に望みながら(といっても真っ暗だが)、R58を走っていく。と、道上をうろうろと黒犬が歩き回っている。

「おいおい、そんなトコを歩き回っていたら轢かれちゃうぞ〜。」
と思いつつ、屋我地島方面へ左折した。

こんなに引いているのに、あんまり漁火が見えない。
古宇利大橋を渡る。「風速10m」の注意喚起。
走行車はほとんどなく、橋上から海を眺めた。
まだ、最大干潮になっていないせいか、礁原があまり露出していない。
ただ、屋我地島の北側に面した浜にはちらほらと明かりが見られた。でも、少ないなぁ。

橋下にはモートに覆われた箇所とそうでない箇所がはっきりと浮き出ていたが、いかんせん、強風の為、さざ波だっており、
「・・・ったく。なにが南東の風だよ。どっちかというと東だぜ。これじゃぁ、折角の−15cmも波で打ち消されちゃうなぁ〜。」
と思いながら、古宇利島へ。東側海岸へ。
しばらく歩いてみたが、大きく砂浜が現れてはいるが、まだ礁原までは露出していない。
と、より東側を見てみるとちょっとした岬たもとの礁原が浮き出ているのが月夜に照らされて見えた。
防波堤は車で登れるようになっていて、ゆっくり走らす。

延々約1km、防波堤のセメン道を走ると、行き止まりになった。
早速、着替える。
風が吹いて寒いので、足元だけでよいかとも思ったが、一応、ウェットに着替えた。
懐中電灯を持って海へ。
たしかにいつもより引いてはいるのだろう。 しかし、それにしては岩礁地形だ。
これだったら、ダイビングしている場所と同じだから意味ないぢゃん。
と、ゆ〜事で、はやくも戻る準備。過去に、屋我地島の済井出という場所で、モートだらけのダイビングをして、オハグロイボソデを1個見つけた事があり、そういう、モートでしか見つからない貝を探すのも・・・と思ったのだった。
車まで戻ると、ふと、沖合いに小島のようにモート地が浮き上がって見えた。
人は皆無だし、あの沖方面まで探せば、結構なもんになるぞ・・・・。

あれよあれよという間に、礁原が浮き出てきて、モートとモートの合間に出来た砂地が浮上した。 よしよし、これなら、もしかしたらショッコウラが・・・。
過去、同じく冬の大潮で、普段は歩いていけない、砂地の奥の深場にて、大きなウズラガイが這っていると思ったらショッコウラだったという、ミラクルがあったのだ。(だから敢てウェットにした)
が、探せども探せども、タマガイ類すら見つからない。白化現象の影響だろうなぁ〜。
な〜んもいない。
と、モートと砂地の間に電気に照らされ、赤〜緑に輝く異様な物体を発見。最初はオコゼにも見えたが、つついてみるとタコだった。思わずゲット。

しばし持って歩いたが、はてさて、このタコ、どうしよ〜。
名護は簡易宿なので、自炊食器は果物ナイフ程度。しょうゆすらない。
このタコを喰らうだけの為に、一式そろえる?
俺は「日本全国タコ愛好会」や「日本全国タコ喰い連盟」に所属しておらず、 どちらかというと、「日本全国烏賊好き連合」所属の為、これが足元で、 クブシミが
「なぁなぁ〜、喰うてぇ〜なぁ〜」
と、ゆらゆらしていたのを捕まえたとしたら、一式揃えたかもかも。
が・・・タコ。

テナガタコは波間に落ちると、しばらく漂っていたが、ふと我にかえったか、一気に沖へ消えていった。

「タコの恩返し」
という昔話があったかどうかは知らないが(多分ない)、きっと、干上がったモート付近の砂地になにやら見慣れぬものが・・・・近寄ってみると・・・・なんと、ショッコウラが慌てて砂地へ潜ろうとしていた・・・・・
な〜んて事があれば・・・・。
と彷徨う。
と、確かに何かがモート上に!! 
 石だった・・・。

しばらく行くと・・・ようやく発見・・・ナガニシの部類・・・い、いらん・・・。


大きく潮はひいて1時間半経過。深夜2時。
結果はナガニシ2個、タコ1匹。
いずれもスルー。

オーストラリアじゃないもんな・・・。
モンキーマイア手前の名のない浜で、干上がった浜の海中から突き出た丸いものが、図鑑では稀とされているイナズマヤシガイだった・・・。この再現をショッコウラでと期待したのだが・・・
するのが間違いだったなぁ〜。

水で流して車へ乗り込む。

再び古宇利大橋を渡って、屋我地島は済井出の集落へ。

昔はz32だったので、狭い道に苦慮したが・・・現在は軽だし、オープンだし、何ら支障ない。そんな狭い道に車が露駐していても、難なくパス。
ようやくはるか昔の記憶を頼りに浜へ辿り着いた。

浜を見てびっくり。
10数年前に冒険ダイブした砂地の深場とキノコ岩界隈が、港へ変わろうと工事中。

ま、この風だし、もう2時過ぎだし、明日は仕事だし、今更、シュノーケリングするわけもなかったのだが。しかし、こうも港が必要か?

まだ干上がった礁原を延々と沖まで歩いた。沖1kmあたりまで歩けたが・・・いたのはやはり、タコで〜す。
3時過ぎ。次第に礁池に潮が戻ってきたので、俺も戻る。

結局、成果なし。
沖縄の海が駄目になってきているのを、分かってはいたが、改めて体感した。
帰り道、心配だった犬コロの姿が見えないので安心していたら・・・・
橋を渡った交差点の片隅でうずくまっていた。
一瞬だったが・・・精気は・・・感じられなかった。
むなしい気分でいっぱいだった。







収拾報告
徘徊範囲古宇利島東・屋我地島・済井出
発見物テナガダコ2匹
収穫なし










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